技術の信頼性で活躍する白石電機工業

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  • 白石電機の工業炉は全て受注生産です

    2018/08/04 白石電機の仕事

    上の画像は築炉(煉瓦積み)がはじまったばかりのトンネル式加熱炉です。


    弊社で製造販売している工業炉はホームセンターなどで気軽に買えるものではありません。

    私どもの工業炉は一般の方が目にすることは殆どなく、いわゆる B to B (企業対企業)の取引によって売買契約がなされています。

    そもそも一般家庭で一ヶ月あたりに消費する電力を数時間で消費してしまったり、大きさも一般的な家屋には収まらない(中には収まるものもあります。)ので個人で所有するには無理があります。しかし、家庭の中には弊社の工業炉により加熱処理された製品(部品)があるかもしれません。例えばトイレの中とか。

    どのようなところで弊社の工業炉が活躍しているのかというと、様々な加熱工程を経て世に出回る製品があり、そういった製品を製造している企業様が弊社のお客様であります。

    見積段階から専用設計

    このホームページにも掲載している弊社のモットーは下記の通りです。

    1. お客様のニーズを正しく把握する。
    2. お客様の利益を念頭におく。
    3. お客様と成果をよく検討する。

    お客様の要望をよく聞くところからはじまり、お客様の仕様に合わせて一から見積設計を行います。 約70年に渡る歴史が弊社にはあるので、その中から流用出来たり参考に出来る実績も数多く有ります。そういった場合は過去の蓄積を生かし、より改善・改良を行うよう検討致します。

    お客様と仕様を詰め、見積書を提出。場合によっては数回これを繰り返し、受注に至ります。(至らない場合も数多いのでありますが。)

    設計担当が試運転まで行います

    受注した案件には設計担当が付き、一から設計を進めていきいます。大きな案件になると、2~3名で設計を進めます。一から設計しているのですから、設計担当は自分が担当した炉の隅々までを把握しています。

    製造段階での問い合わせにも対応しながら、完成した炉は社内での完成立会後、お客様の工場への搬入・組立、そして試運転を行います。

    弊社では原則として設計担当者が現地搬入・組立から試運転、お客様への引き渡しまで立会います。

    設計担当が現地立会いすることのメリット

    当該設備について最もよく知っているのが設計担当者です。この担当者が据付工事から試運転まで立会うことは、お客様にとっても弊社担当員にとっても心強い。

    作業が円滑に進みます

    設備をよく知っているので効率的な据付、組立て手順を指示できます。また、どこを重点的にチェックすべきかということもよくわかっており、試運転時のチェック項目なども厳しい視線で見ることができます。

    適切なトラブル対応が可能

    現地での作業や試運転が順調に進むことばかりではありません。時にはトラブルが発生することもあります。トラブルが発生した場合、現場での臨機応変な対応が必要になりますが、このような場合でも柔軟な対応が可能です。

    お客様への説明もお任せ

    お客様への引渡し前に取扱説明を行いますが、これも設計担当者が行います。お客様から思ってもいなかったような質問がある場合もありますが、そのような質問にも可能な限り答えることが出来ます。


    上に書いたような設計担当になるには、少なくとも数年以上の経験が必要になります。又、ベテランと言われるような域に達していても時にはミスをしたり間違ってしまう場合もあります。そんな時には失敗をいかに挽回するか、お客様と共に考え問題解決にあたります。

    弊社ではお客様の要望を取り入れ、専用設計した工業炉を製造し、お客様への工場へと納入致します。一連の流れについて、設計部からの目線で書いてみました。

    設計部 中嶋