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設計部の仕事について紹介します。今回は海外出張について。
設計として海外出張に行く場合、下記のようなパターンがあります。
- 受注前の営業活動として。
- 受注後の仕様確認打合せ。
- 設備完成後、お客様の工場がある国へスパーバイザーとして。
- その他、メンテナンスやトラブル対応など。
今回は3つ目の項目、スパーバイザーについてです。
スパーバイザーって何?
さて、「スパーバイザー」て何のことでしょうか?はじめて海外出張に行ってこいと命じられた時、「SV」という言葉が耳に入ってくる。(「SV」とはスーパーバイザーを省略した言葉です。)
「一体それって何のこと?おいしいの??」などと疑問になります。
辞書で調べるとこのような意味になります。
スーパーバイザー
- 管理者。監督者。
- システムの動作を監視するソフトウエア。一般にオペレーティングシステムをいう。
- 福祉事務所において、カウンセラーやソーシャルワーカーなどの現業員の指導・監督を行う者。査察指導員。
和英辞書では。
supervisor
- (人・活動などの)監督者、管理者。
- (町・群などの)行政官。
- (大学・大学院の)指導教員。
どの説明にも管理・監督者というような意味が含まれており、その立場である者(人とは限らない。)ということがわかります。
弊社業務におけるスーパーバイザーとは
弊社にて製造した工業炉を輸出した後、海外にあるお客様の工場へ出向き、設備の据付や試運転を指導する出張者のことを「スーパーバイザー」と呼びます。
日本国内の出張であれば、運送・据付・組立~試運転まで基本的には弊社の責任範囲に於いて行います。全てを自社で行うわけではなく、それぞれの専門業者様(例えば重量物運搬や電気工事など。)へ外注して滞りなく据付~試運転まで行うようにしております。この外注業者様との打合せや工程管理なども設計の仕事になります。
海外の場合、私共にて各専門業者様を手配し、大挙して日本から出張する。などということは有りません。各専門業者様は、海外のお客さんの方で手配する事が殆どです。
日本から大挙して出張すると費用が高くなるため、必要最低限の人員のみで行き、現地の業者様に作業をして頂くことになります。その作業の指導をする事が「スーパーバイザー」の仕事になります。
スーパーバイザーは製造した設備の大きさにより、2名ないしは3名、場合によっては1名で行く事もあります。メンバーは製造部のスペシャリスト1〜2名及び設計担当者になります。
以上の事からわかると思いますが、スーパーバイザーとして出張に行くには、それなりの経験を積んでからになります。
スーパーバイザーの仕事
基本的には日本国内での出張と同じ内容の仕事であるが、違うところは上に書いたようにお客様手配の業者様が実際の作業を行うところです。
- 開梱。コンテナから梱包を出すところから始まります。(これは国内出張では無い作業です。)
- 墨出し、床レベル測定。設備を設置する場所を決め、床面レベルの測定を行います。
- 設備据付、組立。
- 試運転。
- 取扱説明。
これらの作業をお客様やその業者様に指示しながら行なっていきます。
日本とは業務に対する考え方が違ったり、良い工具類が無い場合も有り「郷に入れば郷に従え。」という事で、出張先のやり方にある程度お任せして見守る場合もあります。スーパーバイザーとしては臨機応変な対応力を求められるような場面が腕の見せ所でしょうか?😏
1人でのSV
2名以上でスーパーバイザーとして出張に行く事が多いのですが、時には1人で行く場合もあります。特に設計部員の場合は経験を積めばその可能性は高いです。1人での出張は2人とは大違いという事を実感できるかと思います。仕事上では全てが自分の判断に伸し掛かってくるし、仕事以外でも1人で食事に行くとかって中々に面倒であったりします。
何にせよ海外出張というのは異国の文化にも触れられ、とても良い経験になります。ちなみに、弊社の海外出張手当はそれなりに充実していると思いますよ!
写真はハノイでいただいたベトナム料理です。このように現地料理を楽しむ事も出来ます。(食べられればですが😁)
設計部: 中嶋
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